家具の選び方
木製無垢材製品の仕上げ方法
無垢材の主な仕上げ方法として、「ウレタン仕上げ」と「オイル仕上げ」があります。それぞれ特徴がありますので、無垢材製品をお選びの際の参考にされてください。
◆ウレタン仕上げ
木の表面に塗膜をつくる塗装で、水の吸収を防ぎ、お手入れが容易となる塗装方法です。
メリット:シミや汚れが付きにくい。
定期的なメンテナンスが不要。
木の割れや反りが発生しにくい。
デメリット:木の質感や経年変化が楽しめない。
オイル仕上げに比べるとキズが目立ちやすい。
ご家庭でキズの修理が出来ない。
◆オイル仕上げ
木の内部に自然塗料等のオイルを染み込ませて仕上げる塗装で、木の本来の風合いや質感を生かした塗装方法です。
メリット:使い方とメンテナンス次第で一生ものになる。
使い込むほど、木ならではの味わいと風格が増し、経年変化を楽しめる。
ご家庭で細かいキズやシミの修理ができる。
デメリット:水をこぼしたまま放置するとシミの原因となる。
反りや割れの可能性がある。
定期的なメンテナンスが必要。
- 2015.01.15
- 01:00
- コメント (1258)
リビング・ダイニング家具の選び方
◆ダイニングテーブルのサイズ
食事をするときに必要となる1人当たりの寸法はご存じですか?
食器を並べるスペースや隣の人と肘がぶつからないで食事をすることを考えると、1人当たり、幅600mm、奥行き350mmは最低限必要となります。
ゆったりくつろげることを考えると、4人家族の場合、幅1300~1500mm×奥行き700~800mm、6人家族の場合、幅1800~2000mm×奥行き750~800mm程度をおすすめしています。
円形のテーブルでは、4人家族の場合、テーブルの直径が1000mm程度あると窮屈さを感じないサイズとなります。
◆部屋の広さとの関係性
ダイニングテーブルは、ゆとりを持ったものを選びたいものですが、まずは部屋の広さを考慮する必要があります。
その際、テーブルのサイズだけではなく、椅子のサイズや人が椅子に座った状態で後ろを通るスペースがあるかどうかも重要となります。
ダイニングの動線を考え、椅子の後ろを人が通るのであれば、椅子に座った状態で、椅子の背から600mm以上のスペースの確保が必要です。
◆テーブルと椅子の高さ
テーブルや椅子には適正な高さがあるとご存知ですか?
一般的なテーブルの高さは700mm程度。椅子の座面の高さ(SH)は400~450mm程度です。
その一般的な高さのテーブルや椅子でも、「なんだか違和感がある」、「座り心地が悪い」と感じることがあります。
その原因は、身長に対して、テーブルと椅子の組み合わせが合っていないためです。
理想的なサイズを知るには、様々な組み合わせで座ってみるのが一番ですが、実は簡単に座り心地の良さを知ることができる方法があります。
それは、自分に合った「差尺(さじゃく)」を知ることです。差尺とは、「テーブルの天板の高さ」と「椅子の座面の高さ」の差のことをいいます。
理想的な差尺は、座高の高さの1/3から2~3㎝引いた寸法だといわれています。
座高が分からない方は、「身長×0.55」で平均的な座高が算出できます。
理想的な差尺=座高(身長×0.55)×1/3 - 2~3㎝ ※身長170㎝の場合は28~29㎝
自分にとって座り心地の良いサイズ感を知っておくと便利です。差尺はダイニング家具の選びの基本となりますので、テーブルや椅子を購入する際の参考にされてください。
因みに、座卓の場合は、「天板の高さ」=差尺となりますが、座布団や座椅子の使用を考えると「33㎝前後」が理想の高さだといわれています。
- 2015.01.15
- 01:01
- コメント (49)